水の重みをうけた水色のシュークリーム

対象は観光客と地元の客に向けたような丁寧と雑多が混ざりあった陳列のショウケースの中に、水色のつぶれたシュークリームがあった。 そばにいた子供が、僕はこれが食べたいと言ったので、(これは失敗作なのか、というよりも食べ物において食欲減退色とさせ…

冬は風邪と人肌と

日本人のお医者さんがいる少し遠い病院へ行ってきて、家の近くのロココな内装の薬局にてキャバ嬢のような巻き髪の薬剤師さんに薬を処方してもらい、微熱と鼻づまりと食欲のやるせなさを感じながら、薬を飲むために卵とお味噌と生姜のおじやを作ろうかと目論…

眼精疲労、ブルーベリー二箱、安直な労りを

ブギスにあるフルーツ屋さんのようなお店が近所にあると知ったのは3週間前。新鮮なもやしも量り売り、ぷりっとした根が甘そうなのがわかる西洋ネギ(長ネギの代用になるか検索するのを3週間忘れたままでいる)、でも林檎はワックスでぴかぴか、そこはご愛嬌…

アイフルタワーの国へ

12時間半のフライトという自分の中では無理だろうと思っていた時間を(私は飛行機が苦手だと思っていて、でも案外大丈夫なのねと確信したけれど)、小さな座席の中で丸くなったり、首を寝違えたり、映画を不真面目に観たり、機内モードにしたiPhoneを読んだ…

突然思い出す人、シライミーさん

その昔、バブルに向かいつつあった頃、父に専属の運転士さんがつき、おそらく彼はマレー系シンガポーリアンで、名前をシライミーと言った。いつも濃い色のサングラスをかけて、整った口髭をしており、そして極めて無口な人だったので、「グッモーニン ミスタ…

混ぜて舐めたい、泡つきの枝を

まんま枝のシナモンスティックが添えられたカプチーノを飲みたい欲望にとらわれてから早数週間。 昔どこだったかな、クチンかランカウイだったかダマイビーチだったか、小さなリゾートへ旅立つ前の小さな空港で、父がカプチーノを混ぜた後の泡つきシナモンス…

鱧と葛きり

ふと、今年の夏は鱧をたくさん食べようと思い立ちました。天ぷら、ぼたん鱧、炙りに、しゃぶしゃぶ。淡白でコキコキの食感で、じゃじゃ馬なふぐ。フィッシュ&チップスのフィッシュが鱧バージョンとか、ファンキーなパブにあったりしないかな。でも、ここの土…

ダンシング胃酸

ここのところ暴飲暴食が続いており、ついに胃腸がダウンした。(ちなみに風邪は薬と根性で治りました)とりあえず、食べるのを控えろと言わんばかりに、いつでも吐き気。全くもって不快だし、気持ちは悪いのにお腹は空くので、地獄の週末だった。 こういう時…

ばんばか捨てる、白い部屋のために

引っ越しをしてから2ヶ月と少しが経つが、ダンボールはまだある。というのも引っ越しと同時に生活が激変したからだ。ダンボールと格闘するよりも、新しい生活に馴染むことの格闘を選んだ。と言えば、格好がつくけれど、うん、ただの面倒くさがりなだけです…

舌を抑える器具を想像しただけで

初診の診察室に出向けば、必ずその棒は要りません、得意ではないのですと説明をせねばならない。 お医者は大体、笑うか、怪訝そうな顔をするかで、後者の反応をされれば二度目にここへ来ることはないだろうという良い判断材料になる。 今日もそうやって乗り…