水の重みをうけた水色のシュークリーム

 

 

対象は観光客と地元の客に向けたような丁寧と雑多が混ざりあった陳列のショウケースの中に、水色のつぶれたシュークリームがあった。

 

 

そばにいた子供が、僕はこれが食べたいと言ったので、(これは失敗作なのか、というよりも食べ物において食欲減退色とさせる水色のアイシングが施されているシュークリームって一体)と思っていた私は、お店の人に聞いてからねと自分でもよく分からない受け答えをしてしまった。

 

 

客は私たちしかいなかったので、お店の人は私がつぶれている理由を聞く前に答えていた。「これは、水の着色料を使ったので、ご覧のように水色で、水を使ったわけですから、水の重みが出てしまい、シュークリームもつぶれてしまったんです」と。私は(じゃあ、それなら)と思ってそのシュークリームを二つ買った。

 

 

シュークリームは普通の味だったが、これで特別おいしかったらなんとなくつまらないし、かといっておいしくなかったらそれはよくない。コンセプトに趣があるね、と子供に言うと、子供は、うん、と言って黙々と食べていた。

 

 

という夢を見ました。